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2019波子ウェーブクラシック 大会レポート

  • 日時:2019914―15
  • 場所:波子海水浴場

今年も島根県波子海水浴場にてJWA主催波子ウェイブクラシックが開催されました。
ご協賛いただきました各社様、誠にありがとうございました。この場を借りて御礼申し上げます。

新ウェイブ委員はじめ、波子を訪れたことのない人もいるので、まずは大会の歴史とゲレンデの特徴を簡単にご紹介したいと思います。
1991年に広島を中心とした中国地方のウインドサーファーによって手作りで作り上げられたこの大会、90年代のウェイブブームの盛り上がりに乗っかりNWA大会を経て、JWA主催の大会へと成長しました。28年前この大会の発起人となったマジックアイランドの西川さん、大会に協賛していただいている古城門さん、このお二方の熱い思いと情熱のお陰で、どこよりも長くウェイブの地方大会が続いていることは言うまでもありません。
普段は広島のウインドサーファーが中心にこの浜を盛り上げていますが、今大会は、東は東京、西は福岡から参加してくれています。最年長は60代、最年少は小学生。長年この地を愛する地元ベテランウインドサーファーに加え、最近では御前崎、琵琶湖から子供たちの参加が目立ち、アマチュアの地方大会を盛り上げてくれています。
ここ波子海岸は、北東で右からのクロスオン、南西で左からのサイドショア、風が吹けばすぐに波が反応し、ウェイブライドを楽しむことができます。春の南西、秋の北東どちらも楽しむことができるこのビーチですが、9月、10月の北東の風は気圧配置にサーマルがプラスされ一年で最もウインドに適した季節だそうです。
波子の魅力はウインドのコンディションもさることながら綺麗な海岸線で家族皆が楽しめる最高のロケーションであること。SUPでの洞窟探検や海水浴、運が良ければ野生のイルカも見ることが出来ます。疲れた体を癒すのには温泉もあるし、近くのキャンプ場ではキャンプするのも楽しい季節です。

大会前日13日金曜日には続々と全国各地からウインドサーファーが前入りし、4.5胸肩波でウェイブライディングを満喫していました。

14日土曜日

前日からの波が続いていたため、朝からSurfingSUPFoilと皆思い思いに波子のビーチを楽しむことが出来ました。協賛メーカー各社は、20年モデルを展示し、気軽に試乗することも可能でした。今話題の新しいスポーツウイングサーファーも展示され、浜で体験している人も。
この日は残念ながら風は吹きあがらなかったので、昼から希望者によるSurfSUP波乗りコンテストを開催しました。Surfing部門には5名がエントリー。ロングボード、ショートボード入り混じっての混戦でした。波のサイズは膝腿とスモールサイズで、序盤は森田(仁)選手、小野選手らロングボードの優勢が目立ちました。OWC副校長である森田(仁)選手は、ここぞとばかりにアウトからロングボードでセットをゲットして、子供たちの前で副校長先生の意地を見せつけるライディング。ボードの上で360°回転したり、逆立ちを披露したりと会場を大いに盛り上げてくれました。しかし、それでは終わりません。ショートボードで参戦した御前崎ロコボーイの生駒選手が、ショートボードではテイクオフが難しいようなコンディションにも関わらず、ピークをしっかりキープして、深いボトムターンからのリッピング。大接戦の末、生駒選手がこのクラスを制しました。
続いてのSUP部門は、エントリー数も多かったため、大人と子供に分かれて予選ヒートを行いました。サーフィンに比べテイクオフの早いSUPの特性を活かし、皆積極的に波をキャッチし、ジャッジ陣にアピール。SUP部門は予選を勝ち抜いてきた選手ばかりなので、ウインドのみならずSUPも腕利きの選手揃いで接戦での決勝となりました。6’5”と小さいボードを上手く使い、ターンの切れの目立った松井選手が見事優勝を手中に。

夜のパーティーは、本大会の発起人となったマジックアイランドの西川さんご調整の元、ゲレンデ目の前の異瑠香さんにて開催いたしました。冷えたビールと美味しい地元食材を生かした料理がウインド談義に華を添えます。地方大会の醍醐味は何と言ってもこのウインドサーファー同士の交流です。初めて会う人、数年ぶりに会う人、たとえ普段交流の無いメンバーであってもウインドという共通項のお陰ですぐに意気投合出来てしまうのです。ご協賛いただいた『浜田の塩』を賭けてのじゃんけん大会も大盛り上がり。地元の名産品は、大会中家でお留守番してくれているご家族にも最高のお土産となります。

一部の地域を除いては、ウインドサーファーの高年齢化、人口減少が進んでいる昨今ですが、たまには少しホームから飛び出してみることで、同じ様にウインドサーフィンが大好きでたまらない熱い仲間と出会ってみるのはいかがでしょうか。

15日日曜日

天気は快晴、朝から北東の風がそよそよ吹いており、選手·運営のテンションもいっきに上がりました。風が上がり次第すぐにスタート出来るよう、朝から各選手準備に余念がありませんでした。
風が上がりきる前にまずは、ファンスラロームビギナークラスをスタート。ビギナークラスはアウトの1マークを回航し、インサイドマークを回り込んでフィニッシュというシンプルなコース設定。ブローのつかみ方、ライン取りが明暗を左右します。ビーチ一斉スタートで各選手必死にアウトのブイを目指します。ビギナークラスながらの上位選手は7平米台のセイルを使い、ブローをうまくキャッチして勢いよくプレーニングを始めました。特に熾烈なトップ争いをしたのは、野口選手と下久保選手。上からゴールマークを目指して勢いに乗ってプレーニングしてくる下久保選手に対し、下から最短コースを狙う野口選手。ビギナークラスながら、観客を盛り上がらせるレース展開でしたが、僅差で野口選手がトップでゴールラインを切りました。
続いて行われたのは、ファンスラロームオープンクラス。風が上がってきてこちらはプレーニングコンディションでのレースとなりました。オープンクラスは3マークのダウンウインド。ガスティなコンディションの中、こちらもブローの読み方、コース取りが結果を大きく左右しました。14名位の参加選手を2ヒートに分けて、4人勝ち上がりで決勝を行いました。トップの選手がスタートから快調に飛ばしていく一方、決勝進出をかけた4位争いも熾烈に。1ヒート目の勝ち上がりをかけて4位争いでは、ゴール直前で上から猛烈なパンピングで追い上げた森田選手が前川選手を追い越し見事決勝進出。その他決勝へとコマを進めたのは、杉本選手、高須選手、坪山選手、森田(心)選手、福田選手、藤田選手、光貞選手、城選手の8名です。決勝ではさらにブローもコンスタントに入ってきて、トップ選手はスタートで抜きんでます。藤田選手がそのまま快調に首位を守り切り、堂々トップでゴールしました。
ファンスラロームレースが終わり、波は小ぶりなものの、風も安定してきたので、ウェイブ部門にエントリーした選手たちが、待ちに待ったウェイブヒートのスタートをアピールするかの如く続々と海上へと出ていきました。

U-20
このクラスからヒートスタート。U-20では難しいコンディションながら器用に鋭いリップを決めた生駒選手が優勝。

ビギナークラス
優勝の森田選手はなんとフォワードループまで繰り出し、ブローとセットをうまく捕まえてスピード感のあるライディングを披露してくれました。

オープン
優勝の決め手は、ナミの少ない中の大会でレベルも拮抗してたため、いかに良い波に乗れるかがキーポイントだったように感じます。

ウィメンズオープン
軽さを活かしたライディングが光っていたので、スピーディーなターンが勝敗の決め手となりました。

グランドマスター
ハイレベルな戦いで、セットの波のピークへの当て込みが勝敗の分かれ目でした。

スペシャル
バックサイドからのトップターンはほとんどの参加者が決めるレベルなので、2回目のターンの質やスピードが優勝の決め手となりました。

この素晴らしい波子海岸というロケーションで今年も大会が開催できたこと、スタッフ一同心より感謝申し上げます。

2019 JWA ウェイブ委員会

協賛:
古城門設計事務所様、オンズカンパニー様、マニューバーライン様、スターボードジャパン様、日廣薬品様、レッドブル·ジャパン様

協力:
浜田ライフセービングクラブ様、マジックアイランド様

リザルト
メンズスペシャルクラス
優勝:生駒選手、準優勝:中村選手、3位:佐藤選手

メンズオープンクラス
優勝:吉田選手、準優勝:大島選手、3位:福田選手

グランドマスタークラス
優勝:藤田選手、準優勝:遠藤選手、3位:井出選手

ウィメンズオープンクラス
優勝:青木選手、準優勝:柳川選手、3位:野口(風)選手

メンズビギナークラス
優勝:森田(真)選手、準優勝:早瀬選手、3位:野口(颯)選手

ウィメンズビギナークラス
優勝:大島選手

U-20
優勝:生駒選手、準優勝:野口(颯)選手、3位:松井選手

ファンスラローム オープン
優勝:藤田選手、準優勝:福田選手、3位:杉本選手

ファンスラローム ビギナー
優勝:野口(颯)選手、準優勝:下久保選手、3位:竹中選手

ファンスラローム ウィメンズオープン
高須選手

ファンスラローム ウィメンズビギナー
増田選手